農が変えた生き方
私が、人の本来の生き方を探るようになって知ったことはたくさんあります。
・農耕は大きな問題をもたらした
・人は本来、遊動生活者だった
・本来の宗教は自然崇拝であり、それ以外は人工的な宗教
・文明が進むほどに、人の生き方は非生物的になり、苦しくなっている
・弱い者を助けたいという感情と、弱い者を助けることが可能なのかという事実は、区別しなければいけない
・文明に支配者が存在しなかったことはなく、現在の文明にも支配者は存在している。支配者の姿は国際的な組織や、社会制度をよく見れば垣間見えている
・規模の拡大は、自立を奪い、主体的なあり方を奪う
・ヒトは動物以外の何者でもない
・人が快適さを追求すれば、肉体が弱まり、不快が増える
・不都合な事実を受け入れる以外に道はない
残念ながら、現代を生きる私たちが自らの意志で動かない限り、現在人類が直面している問題の大きな原因が農耕を開始したことにあるという事実に気づくことはできません。現代人は、テレビや教育によって伝えられる価値観や人々を本質から遠ざける枝葉末節的な話題や、生きるために必要なノウハウにばかり目を向けていると感じます。私は、多くの人がもっと深く根本を問う時間を増やして、こういった事実に気づくことで、本来のあり方である狩猟採集生活に戻ることができ、問題を解決できると考えています。
医療・教育・経済開発・環境保護・人種差別・宗教対立。そんなものは、解決すべき問題ではなく、ヒトが自然に従う以外に道はないという事実を忘れていることが本来の問題だったのです。