book_rubyring’s blog

面白い本を紹介

時事ネタに絡めて、視点を多角化多角化する本を紹介します。
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国際金融家から見たある歴史作家/暗殺された明治維新の立役者

江戸時代の鎖国中にあっても

キリシタン聖ルカ(千利休)を通じて広めた

キリスト教の儀式(茶の湯)と茶室を利用した

スパイ活動を通じて西洋文明の支配者たちによる

諜報活動は続行されていた。

 

頃合いを見計らって実施されたクーデターが明治維新であり、

藤原政権は倒れて国際金融家たちが実権を握る日本国ができあがったのだ。

 

これにより、人々は徴兵や徴税を課され、

女工哀史蟹工船の世界へと追い込まれた。

また、藩主たちが所有して、村民に比較的自由に利用させていた

山林が私有化されたために、人々は柴や落ち葉、薪を得ることもできなくなった。

(文明とは独占である)

 

このように日本から主権を奪って、

足尾銅山の象徴するような公害を作りだし、

墓標は語る』に描かれたような

若い優秀な日本人を犠牲にし続ける国家が生まれた。

しかし、文学的表現にすぐれた才能を持った一人の男が選ばれて、

この時代を賛美したのであった。誰でも明治維新と言えば思いつく

あの有名な作家である。

こうして明治維新が美化され、

明治が私たち日本国の近代化を実現した

素晴らしい時代であると喧伝されることになった。

 

明治維新の象徴としてこの作家が選んだ男も

その実態は、まったく作家の描写とは程遠かった。

彼はただの操り人形であり、いとも簡単に暗殺されたにすぎなかった。

ただ、文章力に優れた作家の手によって

いつのまにか偉人に祭り上げられてしまったのだった。

ケネディリンカーンのように利用されているのだ)。

 

私もまた、人生の半ば過ぎまでを

騙されたまま過ごしてきたが、

一度気づいてみれば次から次へと事実が見えて来る。

 

どこに、彼らの言う民主主義が成立する余地があるというのだ。

ただただ彼らの経済活動に巻き込まれ、

彼らの提供する価値観に従って生きること以外できない世界じゃないか。

 

しかし、まだ可能性は残っているのは、

彼ら自身もまた生物でしかないという事実があるからだ。

生物として本当に充実感のある生き方は

生物本来の生き方であり、

彼らもそこに暮らしている地球の環境を守るのもまた

生物本来の生き方なのである。

だから、彼らもやはり今の生き方を捨てて

生物本来の生き方に戻るはずなのだ。

 

話がずれた。

あの歴史作家もあの歴史上の人物も

利用された存在であることだけは忘れないでおいて

いただきたいのである。