「ドイツ人に、過労死するまで働く日本人をどう思うのか聞いてみた」を読んで
www.ito-tomohide.com 2016/10/19
私も日本でふつうに暮らしてきた人間として、ヨーロッパの市民社会の話は何度も聞かされてきたし、日本が目指すべき方向であると考えてきた。
ところが、この数年で私の考えは大きく変わった。
その契機になったのは、次のような本の影響だ。
ユダヤの日本侵略450年の秘密―ザビエルの日本上陸から自民党崩壊まで ここまで進んでいる日本民族抹殺計画
差別主義者と早とちりされては困るのだが、私がここで言いたいのは、「ヨーロッパの豊かさは、市民社会が存在するからではなく、不平等な商取引によって利益を集めているからだ」ということなのである。
たとえば、日本人が教会で式をあげたり、ブランド品を買うことや、東南アジアでは値切り、ヨーロッパでは高級品を購入するようにイメージを作りあげることも、この不平等な商取引に含めることができる。
というのは、アフリカやアマゾン、アジアのことを知れば知るほど、ヨーロッパという土地の貧しさや、そこに住むひとの不自然さが浮き彫りになってくるのだが、通常の生活では、そのような情報に触れさせない情報流通が作りあげられているのだ。このあたりについては、『偽情報退散! マスコミとお金は人の幸せをこうして食べている』『虫はごちそう』『人間にとってスイカとは何か カラハリ狩猟民と考える』なども有用だろう。
新聞やテレビを離れ、読む本も慎重に選ばなければ見えてこない世界は確実に存在しているのだ。