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風邪のひきはじめに葛根湯や総合感冒薬は効くか?

新聞見出しというものは、記事をよく読まない読者をあえて誤解させるように書かれているのかもしれない。

風邪のひきはじめに葛根湯は効くか?:朝日新聞デジタル 2012/12/12

結論を言うと、風邪のひきはじめに飲んで風邪の悪化を予防すると証明された薬/いまのところありません。葛根湯でも総合感冒薬でも、あるいは薬を飲まなくても、おそらく大差はありません。つらい症状が出ていない段階では、病院を受診しなくてもかまいません。むしろ、インフルエンザなどの他の病気をうつされるかもしれませんので、あまりお勧めしません。 

この記事も最後まで読むと、葛根湯だけでなく総合感冒薬もまたたいして効かないこと、しかも有意な差ではないものの、総合感冒薬のほうが効果が低いという実験結果が出たことが示され、最終的な結論も、葛根湯に限られていないのである。

 

また、文中では次のように指摘されている。

 葛根湯の効果を厳密に検証するには、対照群には総合感冒薬ではなく、葛根湯と味やにおいがよく似た偽薬を飲んでいただくほうがより望ましいです。しかし、そのような偽薬は作るのが難しいです。かといって、何も薬を飲まない群と比較すると、「何か薬を飲んだから効いたような気がする」という気持ちの影響から結果が偏ります。この研究では、風邪の悪化を自己申告の自覚症状で評価していますのでなおさらです。 

いろいろと調べていくと、実は、この「効いたような気がする」という作用があることのほうが重要視されるべきなのである。

 

無料で、副作用もなく、効果があるのであるから、これ以上素晴らしい風邪薬はないのであるから、そこを軽視していては何ともならないのである。

 

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