book_rubyring’s blog

面白い本を紹介

時事ネタに絡めて、視点を多角化多角化する本を紹介します。
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『チンパンジーはいつか人間になるの?―おどろき動物進化学』について

本は実際に読んでみないと、何が書かれているのか、どのような論調なのかわかりにくいところがあります。そんなあなたのお役に立てればと思い、このブログを作ってあります。 今回は『チンパンジーはいつか人間になるの?―おどろき動物進化学』を取り上げます。下の図をご覧ください。書評や感想をテキストマイニングしたものです。

 

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ガラパゴスを中心に、進化や自然選択、遺伝について記されていることがわかります。ただ、むずかしい、物足りないという感想もあります。

 

以下にデータを示します。スコアに注目してください。

█名詞 スコア 出現頻度
進化 2.58 10
タイトル 0.28 4
突然変異 2.1 3
ガラパゴス 3.97 3
ポケモン 0.08 3
キリン 0.53 3
後半 0.1 2
説明 0.05 2
遺伝 0.97 2
印象 0.11 2
子ども 0.08 2
自然選択 1.4 2
子供 0.03 2
興味 0.05 2
積み重ね 1.47 2
せい 0.04 2
動物 0.08 2
コラム 0.06 1
異常 0.02 1
総合 0.03 1
都合 0.05 1
仕組み 0.05 1
心臓 0.05 1
発生 0.01 1
環境 0.02 1
変化 0.04 1
集団 0.07 1
ほう 0.01 1
証拠 0.05 1
せやねん 0.7 1
█動詞 スコア 出現頻度
思う 0.04 8
生きる 0.05 3
残る 0.14 3
読む 0.01 2
惹く 0.48 2
変わる 0.02 2
分かる 0.02 2
ちゃう 0 1
応じる 0.11 1
泣く 0.01 1
借りる 0.02 1
信じる 0.01 1
つける 0.01 1
書く 0 1
備える 0.07 1
とる 0 1
ゆく 0.04 1
潰す 0.03 1
いく 0 1
作り出す 0.19 1
いける 0 1
知る 0 1
砕ける 0.22 1
行う 0 1
受ける 0.01 1
持つ 0 1
わく 0.03 1
学ぶ 0.02 1
放す 0.58 1
驚く 0.02 1
█形容詞 スコア 出現頻度
やすい 0.06 3
長い 0.08 3
いい 0.01 3
良い 0.01 2
面白い 0.03 2
むずかしい 0.42 1
がたい 0.12 1
正しい 0.03 1
よい 0 1
強い 0.01 1
新しい 0.01 1
上手い 0.02 1
おもしろい 0.03 1
物足りない 0.17 1
欲しい 0 1
恥ずかしい 0.02 1
多い 0 1
うまい 0.01 1
弱い 0.02 1


以下は、本書からの引用です。()はページ。実際の本では、漢字にルビが振ってあります。

 

■ヒトはサルより進化したから偉いわけではない。

「進化」というのは「進歩」ではない。(21)

 

■獲得形質は遺伝するかについてサプリの広告から

「… …筋肉モリモリの赤ちゃんは生まれないけれど、他の赤ちゃんより筋肉がつきやすい体質の子が生まれやすい……」と書いてあった……。(27)

 

ネオテニー幼形成熟)について

鳥類では、ヒナ鳥がおとなになっていく初期段階で、飛ぶために必要な器官、つまり、つばさの骨や筋肉がつくられるようにプログラムされているため、その分を消化器官や足、首などにまわしたいダチョウやエミューは、ヒナ鳥のままでいるしかなかったからだといわれているんだ。(79)

洞窟にすむ生物が目を失うように、不要な器官に使うエネルギーを抑えて別のところに回すなり必要なエネルギーを減らすなりという力が生物にははたらくようです。

 

■性淘汰

このように、多くの動物たちが結婚相手を選ぶとき、メスのほうがオスを選んでいるということの理由は、結論からいえば、卵子精子の、それぞれの大きさと数にもよる。(87)

女性からすれば、滅びゆく民族の血を残そうとすることよりも、優勢な民族の男と結ばれることのほうが、自然な選択であるということになるかもしれません。

 

■ウェストとヒップのサイズの比率は60~70%が魅力的

もうおわかりのように、どうやらこの「いちばん魅力的な」比率は「子どもをたくさん産めそうな」比率ということらしく、このパーセントさえ護っていれば、女性はむりしてダイエットなんてする必要はないのだ。 

 私も研究結果通りの女性のシルエットを選んでしまいました。こちらに関してはしかし、イモを主食としていると土偶のような体形になるなど、一概に言えないかもしれません。

 

■落葉広葉樹林が毎年200メートルも北へ分布を広げる理由

だれかがドングリを北へ北へと運んだのだ……そのだれかというのが、リスやネズミ、カケスだったのだ。(93) 

この後、シートンにも触れてありますが、どうやらシートンはあまり動物観察をしなかったようなので私は評価しなくなりました。

 

ジャイアントケルプにくるまって眠るラッコ

ラッコには昔から、毛皮めあての人間に殺されつづけてきたという不幸な歴史がある……もともとジャイアントケルプにくるまって海の中でねむるという生態があったわけではなく、「人間対策」の結果、やむなくそうせざるを得なくなったのだ……ということを知っている人は少ない。(101) 

この本の特徴として、人間の影響による生物の変化が多く描かれていることがあります。この事例もその一つです。 

 

■ 「類人猿とヒトのあいだ」(黒鳥英俊)より

オランウータンは1種類の道具だけでなく、より複雑な、道具のための道具も使う。物と物とを関係づける能力があるのである。(172) 

ここで紹介されている多摩動物公園のジプシーの動画がYoutubeに上がっています。言葉を持たないオランウータンたちが、ヒトのような振る舞いのできることに驚かされます。


口移しで水を貰ったジプシーさん・オランウータン