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「「ワクチン危険!じゃないんだ」は危険」

ナチュラル系育児をよしとして予防接種を受けてこなかったが、「ワクチン危険!じゃないんだ」と気づいて中学生の娘に計画的に予防接種を受けさせているという記事を読んだ。

 

私は、人類学の知識を踏まえて「「ワクチン危険!じゃないんだ」は危険」であることを指摘しておきたい。

 

人類学の中でも狩猟採集社会を中心に扱っていると、多くの狩猟採集者たちが平等社会を実現していることに気づく。狩猟採集社会には富の蓄積がないから当然だとする見方は否定され、平等性を維持するための仕組みが作られているからこそ平等性が確保されているのだということがわかってきている(『平等と不平等をめぐる人類学的研究』)。

 

腕の良い男から他のメンバーへという一方的な贈与ばかりが発生していては依存関係が生まれてしまうから、採集した植物資源や、加工した料理の再配分を通じて、一方的な贈与になることが避けられているというのである。

 

このことからわかるのは、私たちは人の善意をあてにしたシステムを採用すべきではないという事実である。善意を前提としてシステムを作りあげると、そこを基点としてシステムは崩壊してしまうのである。

 

平等性の高い社会を作るには、それを担保する仕組みが必要であり、善意にまかせておくことはできないのである。

 

さて、ワクチン接種について考えてみよう。私たちは、ワクチンの危険性について確認するすべを持っておらず、ワクチンが安全であるかどうかを提供者側の善意に依存している。

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「ワクチンによる副反応によって、重症になったり、死亡した赤ちゃんや子供の件数は、本当のデーターが公表されていない」のである。

 

秘密にすることができるようなシステムのままにしてあるということが何を意味しているのかは、狩猟採集者たちであればあっさりと見抜いてしまうのである。