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book_rubyring’s blog

面白い本を紹介

時事ネタに絡めて、視点を多角化多角化する本を紹介します。
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熊本・鳥取:『火山と日本の神話』

本が好き!の献本で、『火山と日本の神話 』を読みました。日本に亡命したロシア人学者による日本神話の分析であり、日本の神話のいちばん深いところにあるのは、火山をめぐる記憶であると分析されています。この論文に対する専門家たち(哲学・日本思想史、地質学、歴史学)からの解説や感想も含まれていて、古事記神話の舞台となっている九州南部と出雲地方をフィールドとする火山研究者による地質学的な背景の推測に多くのページが割かれています。

 

熊本で地震が起きたときから阿蘇山が噴火するのではないかと気になり、この本のことを思い出していました。防災科学技術研究所 強震モニタ鳥取県の大山付近が気になっていたところで、今回の鳥取地震が発生しました。他にも、富山県東部の群発地震や、御嶽山の噴火など、東日本大震災で揺れた大地で、地震や噴火が続いています。

 

本書によると、七千三百年前に鹿児島県の南沖合で起きた超巨大噴火が九州南部を灼熱の世界にしたことや、五千五百年前と四千年前の出雲における三瓶山の大噴火が判明しているとあります。

 

現代都市への破局噴火リスクの評価には次のようにあります。

全地球でのカルデラ破局噴火の発生頻度は,数百年に1回である.

 

カルデラ破局噴火をM6.5(噴出量300億トン)以上の噴火と仮に定義して,過去にさかのぼって数えてみよう.日本では,過去12万年間にそのような噴火が18回起こった(表1). 28000年前の姶良丹沢噴火,41000年前の支笏1噴火などである.九州と北海道に多いが,本州でも十和田湖(青森・秋田),御岳山(長野・岐阜),大山(鳥取),三瓶山(島根)で発生している.

普段は、2千年ほどの歴史しか意識しませんが、数万年にまで広げることで、だいぶ見え方が変るように思います。