人類の脳は確かに退化している
『家畜になった日本人』に、次のように記されています。
脳の大きさは、からだの大きさと無関係ではありません。ですから、からだの大きさの違いを無視することはできません。そこで、脳の大きさとからだの大きさの比をとって比較してみますと、数百万年前のオーストラロピテクスの時代から、約五〇万年前のエレクトスの時代までは、この比がほぼ一定です。つまり、からだの大きさに比例して脳の容量も増大してきたわけです。そして、そのあとには、からだの大きさの変化よりも著しく大きな脳容積の増加が、ネアンデルタールやクロマニョンの時代までつづいているようです。
しかし、現代の日本人の値は、オーストラロピテクスなどと大差のないものなのです。人類の歴史の中で、からだのわりには脳が最も小さい部類に入るのです。このような傾向は、八頭身美人の多い国ではいっそう顕著に認められることになります。
いつか確かめようと思っていたところ、次のようなページが見つかった。
2014年12月 : くまさんの”科学・技術の乱想、妄想、乱れ打ち”
『人体600万年史(上):科学が明かす進化・健康・疾病 』によると、
ホモ・ハビリスが体重30~40kg。
ホモ・エレクトスが体重は40~65kg
ハイデルベルク人は体重50~70kg
ネアンデルタール人は体重は60~85kg
体重比で言えば、ホモハビリスが体重1kgあたり脳17ml
ホモエレクトスが体重1kgあたり脳17ml
ハイデルベルグ人が体重1kgあたり脳21ml
ネアンデルタール人が体重1kgあたり脳20ml
ホモサピエンスが体重1kgあたり19ml
こうして見ると、人類の脳は30万年前ほどが最高点であり、それ以降衰え初めているように見える。私は、文字やコンピュータが記憶力を低下させたように、言葉によって現実を恣意的に切り取るようになったことが知能を低下させたのではないかと考えている。