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菊池涼介 楽しいほうが身につく

岐阜県中津川市という大田舎に中京学院大学という大学があります。以前近くに住んでいたこともあって、ここを出たすごい野球選手がいると知って調べてみました。

 

日米野球の後でメジャーでも通用する野手としてあがった、広島東洋カープ菊池涼介選手です。

 

www.nikkan-gendai.com 2016/6/13

 

近藤監督はかつて、育成法をこう語ったことがある。

「高校までは堅実なプレーを指導されますが、大学ではランニングスローやジャンピングスローなど、菊池が今までやりたかったプレーを自由にやらせました。早く投げられるのであれば、そっちの方がいいわけです。菊池は頭ごなしに言うよりも自分で考えてやる方がいいタイプ。せっかく能力があるので、野球が嫌いにならないようにと自主性を重んじました」 

 菊池選手は東京出身ですが、ぜんそくがあり長野県の高校に進学して野球を続けました。しかし、大学ではアルバイトで学費を稼がなくてはならず、めずらしくバイトOKであった中京学院大学に、別の選手とともにお世話になることになったそうです。

 

守備範囲の広さや、俊敏さで目を引く菊池選手が、才能を開花させたのも、この近藤監督の方針があったからだと私は確信します。

先日読んだ、『この世に命を授かりもうして 』で、酒井大阿闍梨は、歩くことが好きだったことや、修行を苦しいと思わなかったことを知りました。同じことはホームランを868本も打った王貞治さんにもいえるようです。厳しい鍛錬ばかり強調されがちですが、むしろホームランを打つことの快感を知ったことがこの記録を実現させたようなのです。

 

人はそれぞれ能力に大きな違いがありますが、この持ち前の能力の違いと、「楽しい」という気持ちが重なったときに、他の者では想像もできないような身体能力を身に付けることができるのではないでしょうか。

 

なんにせよ、楽しさに勝る成長促進剤はないようです。